最新のウザク本、分かりやすい!麻雀を始めていたとき、プロ試験の勉強のとき、こんな本があって欲しかった!どんだけ無理をした。
G・ウザクさんの新しい本『ウザク式麻雀学習 はじめの書』(三才ブックス)を読みました。とても分かりやすくて、麻雀を始めた頃の自分に渡したい一冊です。今回は、この本の感想と、私がこれまでどう麻雀を勉強してきたか、そしてこの本がどんな人に合いそうかを書いてみます。
どんな本か
出版社の紹介によると、人気の「ウザク本」シリーズの第4弾です(三才ブックスの紹介ページ)。
いちばんの特徴は、表紙に「業界初」とあるとおり、1局まるごとが何切る問題になっていることです。よくある何切る問題は、ある程度手が進んで形が見えてきたところから始まります。この本は配牌から始まり、1巡ごとに何を切るかを考えながら、アガリまでを追いかけていきます。
その途中で、配牌からどんな手役を目指すか、ツモに合わせてどう手牌を組み替えるか、安全牌を持っておくかどうか、テンパイしたらリーチをかけるかどうかを判断し、アガったら最後に点数を申告します。どれも実戦では毎局やっていることですが、それを1局の流れのまま練習できるのが、この本の新しいところです。ページの下段にはテーマごとの何切る問題も載っていて、巻末には点数表や役の一覧も付いています。
私の勉強のしかた
2009年にアルゼンチンでリーチ麻雀を始めてから、麻雀本もたくさん読みました。棚が麻雀本だらけになったほどです。ただ、正直に言うと、そのうち半分以上は「この選手が好きで応援したい」という気持ちで手に取った本です。読めば勉強にはなります。でも、それを実戦で使えているかどうかは、また別の話でした。
2017年のプロ試験のときは、1月に勉強を頑張って、試験もうまくいきました。ただ、冒頭の投稿にも書いたとおり、始めた頃も試験の勉強も、ずいぶん無理をしていました。
本で覚えた知識は、そのままだとばらばらの「点」になりがちだと思います。牌効率と押し引きをそれぞれ本で覚えても、1局の中でつなげて使うのは、また別の技術です。
「1局まるごと」で学ぶ意味
麻雀の判断は、1打ごとに独立しているわけではありません。
たとえば、配牌で123の三色とタンヤオの両方が見えているとします。123の三色は1の牌を使うので、タンヤオとは両立しません。どちらを本線にするかで、3巡目に何を残すかが変わります。中盤で他家からリーチが入ったときも、それまでに安全牌を残していたかどうかで、手を崩さずに回れるか、すぐに降りるしかないかが変わります。テンパイしたときにリーチをかけるかどうかも、それまでに作ってきた手の形と打点の見込みで決まります。
形が整った牌姿だけを切り取った問題では、この「前の判断が後の判断を決める」部分を練習しにくいのです。この本は、そこを1巡ずつ追いかけさせてくれます。最後に点数の申告まであるのも、目立ちませんがとてもいいと思いました。点数が分かっていないと、リーチ判断も押し引きも本当の意味ではできないからです。
効率よく勉強するために
ここからは、私がこういう本を使うならこうする、という話です。
- 1巡ごとに、答えを見る前に「なぜその牌を切るのか」を一言で言ってみる
- 間違えた問題には印をつけて、数日後にもう一度解く
- 点数の申告は、表を見ずに言えるまで繰り返す
- 本で覚えた考え方を、次の実戦で一つだけ意識してみる
一度にたくさんのことを直そうとすると、結局どれも身につきません。本を読んで、打って、自分の牌譜を見直して、また本に戻る。地味ですが、この繰り返しがいちばんの近道だと思います(以前、1年前の自分の牌譜を見て「誰だ、この下手くそ」と思ったことがあります)。
どんな人に向いているか
まず、ルールは覚えたけれど、もう少し勝ちたい、強くなりたいと思っている人です。ルールそのものをこれから覚える人には、以前、井出洋介さんのシリーズをすすめたことがあります。特に役と点数計算の覚え方がとても分かりやすく、アルゼンチンの仲間にも渡してきました。その次の一冊として、この本はちょうどいい位置にあると思います。
それから、ある程度打てるけれど、成績が伸び悩んでいる人にも合うと思います。1局の流れで考える練習は、中級者にとっても良い復習になるはずです。自分の判断の「つながり」を確かめる意味では、打ち慣れた人が読んでも得るものがあると思います。
おわりに
勉強のしかたで、上達の速さはかなり変わります。私はずいぶん無理をしましたが、これから麻雀を覚える人には、もっと楽しく、効率よく強くなってほしいと思っています。そういう意味で、こういう本が出てくれるのは本当にうれしいです。
2021年2月20日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



