時間が経って、話の内容をほとんど忘れてしまったから、久しぶりに鉄鳴きの麒麟児をまた最初から読み出した。本当に素敵な物語だなーとまた魅力を感じ、一番好きな漫画だと今も思う。(進撃か麒麟児、どっちかだよなー)マジで実写版もアニメ化もしてほしいな。せめて、雀魂のアバターだけでも!
今日は対局や戦術の話から少し離れて、好きな漫画の話をさせてください。
久しぶりに最初から
「鉄鳴きの麒麟児」は、私が一番好きな麻雀漫画です。2018年に質問箱で答えたときも「間違いなく、鉄鳴きの麒麟児!」と書きました(そのときは『凍牌』もけっこう好きだと書き添えていました)。同じ年には、好きな漫画家を聞かれたら「塚脇永久!」と答えていて、そのあと「誰?」と返されてしまう、という話もしました。2019年ごろには、古い単行本を毎日のように読み返していた時期もあります。
ところが、しばらく離れているうちに、話の内容をほとんど忘れてしまいました。それなら、と最初から読み直すことにしました。
読み進めるうちに、本当に素敵な物語だなと、改めてその魅力を感じています。
どんな作品か
ご存じない方のために、基本的なことだけ書いておきます。『鉄鳴きの麒麟児』は塚脇永久さんによる漫画で、2012年に竹書房の『近代麻雀』で連載が始まり、続編の『鉄鳴きの麒麟児 歌舞伎町制圧編』も同じ雑誌に掲載されました。(Wikipedia)
主人公は、ネット麻雀ではカリスマ的な人気を持つ雀士なのに、現実では働かずに家にこもっている男です。その彼が、娘のために歌舞伎町の雀荘で稼いでいくことを決意するところから物語が動き出します。もともとはラスを引かないことを第一に考える守備型でしたが、歌舞伎町で勝つために、とにかく鳴いて前に出る「鉄鳴き」のスタイルに変えていきます。
あらすじはこのくらいにしておきます。ここから先は、ぜひ実際に読んで確かめてください。
私が惹かれるところ
ここからは、私の個人的な感想です。
まず、麻雀そのものがちゃんと物語の中心にあることです。読んでいると、一局一局の選択に理由があるように感じます。なぜここで鳴くのか、なぜここで押すのかを考えながら読めるので、打ち手として読んでも楽しめます。
次に、主人公の打ち方が変わっていく過程です。守備型の打ち手が、勝つために鳴きを覚えるという流れは、実際の麻雀でもよくある悩みに重なります。鳴けばリーチや門前の役がなくなるぶん手は安くなりやすいですが、そのかわり和了までが早くなり、相手の高い手が完成する前に局を終わらせやすくなります。ラスを避けるだけでは勝ち切れない場所で、何を捨てて何を取るのか。そういう判断の積み重ねが、物語の緊張感につながっていると思います。
そして、麻雀以外の部分です。主人公は、最初から立派な人間として描かれているわけではありません。それでも、娘のために卓に向かう姿には、素直に応援したくなるものがあります。強さだけでなく、人としての弱さも描かれているから、勝ったときの喜びが大きく感じられるのだと思います。
ちなみに、ジャンルを問わず一番好きな漫画を選ぶとなると、正直なところ『進撃の巨人』と迷います。この二つのどちらかであることは確かなのですが、一つには決めきれません。麻雀漫画の中でなら、迷わず麒麟児です。
映像で見てみたい
読み返していて改めて思ったのは、この作品を映像で見てみたいということです。実写版も、アニメ化も、ぜひ実現してほしいです。麻雀の対局シーンは映像にすると地味になりがちですが、この作品のように一打一打に意味がある物語なら、見せ方しだいで十分に盛り上がると思います。
それが難しければ、せめて雀魂のアバターだけでも登場してほしいです。麒麟児のキャラクターを自分のアバターにして打てたら、それだけで毎日ログインしてしまいそうです。
おわりに
話の内容を忘れてしまったことが、結果的にもう一度最初から読むきっかけになりました。麻雀を覚えたばかりの人にも、長く打っている人にも、それぞれの楽しみ方がある作品だと思います。まだ読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。
2022年2月15日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



