昭和46年の麻雀本。10年前、ブラジルのジャパンタウンの本屋さんで、店長に「麻雀が好きです」と言ったら、プレゼントしてくれました。ツイッターで、他に持っている、読んだことある人いるのかなと気になった!古い役の名前とか載ってて、ツキの話も書いてあって、今でもとても面白いです。
私の手元に、一冊の古い麻雀本があります。昭和46年、西暦でいうと1971年の本です。今日はこの本と、昔の麻雀本と今の麻雀本の違いについて書いてみます。
ブラジルの本屋さんで
10年ほど前のことです。ブラジルの日本人街にある本屋さんで、店長さんに「麻雀が好きです」と言ったら、この本をプレゼントしてくれました。
当時の私はまだアルゼンチンにいて、ネットで覚えた麻雀を打っていた頃です。南米の本屋さんで、日本で40年ほど前に出た麻雀本と出会ったのですから、今思い返しても不思議なめぐり合わせです。麻雀が好きだと口にしただけで、こういうご縁が生まれることもあるのだと思います。
どんな本か
表紙には大きく「図解麻雀入門」とあり、その上に「基本から戦術まで」、著者は「八段 栗原安行」と書かれています。「百万人の実用百科シリーズ」の一冊です。

表紙の写真も味があります。白い面の裏に竹のような背がついた昔ながらの牌が緑の卓の上に散らばっていて、点棒も写っています。萬子の字も筆で書いたような形で、今の自動卓で使う牌とは、見た目の雰囲気がずいぶん違います。
裏表紙には、出版社の永岡書店の名前と、320円という値段が印刷されています。

読んでいて特に面白いのは、古い役の名前が載っていることと、ツキの話が書いてあることです。
古い役の名前
麻雀のルールは、時代とともに少しずつ変わってきました。今のプロ団体のリーグ戦やMリーグで使われるルールでは採用されていない役も、昔はいろいろと使われていました。
よく知られた例を挙げると、筒子の2から8を2枚ずつそろえる「大車輪」のように、今ではローカル役として名前だけ聞くことが多い役もあります。古い本で知らない役の名前に出会うと、当時の人たちがどんなルールで、どんな手を目指して打っていたのかを想像できて、それだけで楽しくなります。
ルールが違えば、正しい打ち方も変わります。役が多ければ、手役を狙う価値も変わります。古い本を読むと、今の私たちが当たり前だと思っているルールも、長い歴史の中で選ばれてきたものなのだと実感します。
ツキの話
もうひとつ面白いのが、ツキの話です。
ここ十数年で、麻雀の戦術書はずいぶん変わりました。牌効率や押し引きを、データや確率をもとに説明する本が増えて、ツキや流れといった言葉はあまり使われなくなっています。
それでも、ツキの話を一方的に古いと切り捨てる気にはなれません。昔の人が「ツキ」と呼んでいたものの中には、調子が悪いときに無理をしないことや、焦って打牌が雑にならないようにすることなど、今でいうメンタルの管理に近い話も含まれていたと思うからです。
たとえば、何局も続けて放銃したあとは、普段なら押さない手で押してしまったり、逆に普段なら押すべき手で降りてしまったりしがちです。ツキという言葉を使うかどうかは別にして、自分の状態を冷静に見ることの大切さは、今も昔も変わらないと思います。
古い本と新しい本
これから麻雀を覚える人には、まずは今のルールで書かれた新しい本をおすすめします。用語やルールが今の対局とそのままつながっているので、迷わずに覚えることができます。
そのうえで、少し麻雀に慣れてきたら、古い本も一度読んでみてほしいです。正しいかどうかとは別のところで、麻雀がどう楽しまれてきたのか、何が大事だと考えられてきたのかが伝わってきます。私にとってこの本は、今読んでもとても面白い一冊です。
同じ本を持っている方や、読んだことがある方がいたら、ぜひ教えてください。
2021年5月11日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



