麻雀をもっと楽しむコツ? いちいちの結果を気にしないこと。まとめて、長い目で見ること。あら、人生もそうじゃない? 死ぬまで麻雀するし、死ぬまで生きていくし。単純すぎるかもしれないけど、意外に忘れやすい。
一回の結果は、ほとんどが運
麻雀を打っていると、一半荘ごとに気持ちが大きく揺れます。トップを取れば一日中機嫌がよく、ラスを引けば帰り道までずっと引きずる。誰でも一度は覚えがあると思います。
でも、一半荘の順位がどれだけ実力を表しているかというと、実はそれほどでもありません。配牌とツモが悪ければ、どんなに丁寧に打っても和了には届きませんし、相手の親満をツモられれば、それだけで順位は大きく動きます。四人で打つゲームなので、自分がどれだけ正しく打っても、ほかの三人の手が早ければどうにもならない局はたくさんあります。
強い人でもトップを取れるのは三〜四回に一回くらいで、ラスを引く日も普通にあります。その一回のラスを見て「自分は弱い」と落ち込むのは、サイコロを一回振って「このサイコロは偏っている」と決めつけるのに近いと思います。
何半荘打てば、実力が見えてくるのか
少しだけ数字で考えてみます。
かなり大ざっぱな計算ですが、1位から4位までが同じくらいの割合で出るとすると、一半荘の順位のばらつき(標準偏差)は約1.1位です。何半荘かの平均順位をとると、そのぶれは「1.1位÷打った回数の平方根」くらいまで小さくなります。
| 打った半荘数 | 平均順位のぶれ(目安) |
|---|---|
| 10半荘 | 約0.35位 |
| 100半荘 | 約0.11位 |
| 400半荘 | 約0.06位 |
たとえば、ある二人の実力の差が平均順位で0.1位だったとします。麻雀ではこれでもかなり大きな差です。ところが10半荘くらいでは、ぶれのほうがずっと大きいので、強いほうが負け越していても何の不思議もありません。100半荘でも、まだ逆転は十分に起こります。数百半荘をまとめて見て、ようやく差がはっきりしてくるというのが、麻雀というゲームの性質です。
つまり、今日の一半荘、今週の十数半荘で一喜一憂しても、そこから分かることは思ったより少ないのです。
結果を気にしすぎると、楽しめなくなる
結果に振り回されると、麻雀の中身を楽しむ余裕がなくなります。
ラスを引いた直後は、次の半荘で取り返そうとして無理な押しが増えたり、逆に怖くなって本来押すべき手でオリてしまったりします。こうなると判断が崩れて、さらに成績が落ちる。成績が落ちるから、ますます楽しくなくなる。悪い流れの多くは、牌よりも自分の気持ちから始まっているように思います。
反対に、長い目で見ると決めてしまえば、一回のラスはたくさんある結果の中の一つにすぎなくなります。そうすると、きれいに手が組めた局や、相手の待ちがうまく読めた場面のような、麻雀そのものの面白さに目が向くようになります。
長い目で見るための習慣
気持ちの問題だけではなかなか変われないので、私が大事だと思っている習慣をいくつか挙げておきます。
- 成績はまとめて見る。 その日の成績だけで判断せず、一か月ごと、100半荘ごとのように、まとまった単位で振り返ります。ネット麻雀なら成績の記録が残るので、それを使うと便利です。
- その日の目標を結果以外に置く。 「今日はトップを取る」ではなく、「リーチ判断で迷わない」「安全牌を一枚は手の中に残しておく」のように、自分でコントロールできることを目標にします。
- 振り返るのは判断だけ。 牌譜を見るときは、その局の結果はいったん脇に置いて、そのときの情報で自分の選択が正しかったかどうかを考えます。
- 気持ちが乱れたら一度休む。 結果に腹が立って集中できないときは、無理に打ち続けず、少し時間を置きます。
どれも当たり前のことですが、当たり前だからこそ、負けが込んだ日にはすっかり忘れてしまいます。
人生も同じかもしれない
投稿にも書いたとおり、これは麻雀だけの話ではないと思っています。
私はこの先もずっと麻雀を打ち続けるつもりですし、人生もずっと続いていきます。その長さに比べれば、今日うまくいかなかったことは本当に小さな一局です。悪い日もあれば、良い日もあります。大事なのは、その一回で投げ出さずに、正しいと思うことを続けることです。
おわりに
単純すぎる話かもしれません。でも、単純なことほど忘れやすいものです。次にラスを引いたときに、この記事のことを少しだけ思い出してもらえたらうれしいです。
2019年7月4日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



