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麻雀の考え方

回数をこなすだけでは、麻雀は強くならない

回数をこなすだけでは、麻雀は強くならない
ニコラスの写真

麻雀って、「回数こなせば強くなる」と思われがちだけど、同じミスを繰り返すだけだとむしろ弱くなる。それに気づいて、また強くなる。山も谷もあって面白いよ。

回数が力になるとき、ならないとき

たくさん打つこと自体は、とても大切です。牌効率も押し引きも、実戦の中でしか身につかない感覚があります。打った回数が少ない人が強くなるのは、やはり難しいと思います。

ただ、回数がそのまま力になるのは、一局ごとに「今の判断はどうだったか」という手応えが返ってくるときだけです。何も振り返らずに打ち続けると、たまたま良かった判断も、悪かった判断も、同じように体にしみ込んでいきます。

そして、繰り返した打ち方は癖になります。癖になった判断は考えなくても出てくるので、自分では間違いだと気づきにくくなります。同じミスを百回繰り返せば、そのミスは百回分しっかり練習されたことになります。私が「むしろ弱くなる」と書いたのは、そういう意味です。

同じミスは、形を変えてやってくる

やっかいなのは、同じミスがいつも同じ顔をしているわけではないことです。たとえば、次のようなものです。

一つずつ見ると別のミスですが、根っこをたどると「先のことを考えずに、目の前の一打だけで決めている」という同じ癖だったりします。一局ごとの失敗を反省するだけでなく、その奥にある自分の傾向に気づけるかどうかで、成長の速さはかなり変わります。

牌譜検討は迷った局から

天鳳や雀魂のようなネット麻雀なら、牌譜が残るので見返すことができます。リアルの対局でも、印象に残った局は、終わったあと早めにメモしておくと記憶がはっきりしているうちに振り返れます。

全局を見返すのは大変なので、まずは「打っているときに少しでも迷った局」や「あとでなんとなくモヤっとした局」から見るのがおすすめです。迷うのは、自分の中にまだ判断の基準ができていない場面だからです。

見返すときは、問題の巡目で再生を止めて、その時点の情報だけで考え直します。そして、そのとき自分が何を考えて切ったのかを、できるだけ正直に思い出します。「なんとなく」だったなら、それも大事な手がかりです。自分で答えが出ないときは、強い人に聞いたり、牌譜を解析してくれるツールの意見を参考にしたりするのも良い方法です。

ミスノートをつける

振り返りで見つけたミスは、短くてもいいので書き残しておくことをおすすめします。形は自由ですが、たとえば次のような表にしておくと、あとで見返しやすいと思います。

場面したこと本当はどうすべきか原因
東3局 8巡目親リーチに2シャンテンから無筋を押した現物を切って降りる焦り
南4局点差を見ずに安い手で和了した条件を確認してから手を組む確認不足
東1局 6巡目字牌を先に全部切った安全牌を一枚残す守備の意識不足

ポイントは「原因」の欄です。見落とし、知識不足、焦り、疲れなど、原因でまとめていくと、同じ種類のミスが何度も出てくることに気づきます。同じ原因が三回出てきたら、それはもうたまたまではなく、自分の癖だと考えていいと思います。

書いたノートは、対局の前にさっと読み返すのが大事です。全部を直そうとすると頭がいっぱいになるので、今日はこれだけ気をつける、というテーマを一つ決めて卓に向かうくらいがちょうどいいです。

山も谷もあるから面白い

癖を直そうとしている時期は、一時的に成績が落ちることもよくあります。今まで考えずに打っていた場面で立ち止まるようになるので、打ち方がぎこちなくなるのです。でも、それは新しい判断が身につく途中の谷だと思っています。

2018年に、こんな投稿をしたことがあります。

ニコラスの写真

去年の自分の牌譜を見ると、「誰だ、この下手くそ」って思います。

過去の自分の牌譜が下手に見えるのは、そのあいだに何かに気づけた証拠でもあります。弱くなったと感じる時期があって、それに気づいて、また強くなる。その山と谷の繰り返しこそが、麻雀を長く続けていて面白いところだと感じています。

おわりに

たくさん打つことは、これからも大切にしてほしいと思います。そのうえで、ときどき立ち止まって、自分が同じミスを繰り返していないかを確かめてみてください。

回数に振り返りが加わったとき、打った半荘の一つひとつが、ちゃんと自分の力になっていくはずです。


2026年4月30日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)


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