いつかはアルゼンチンに帰ってしまったら、何が一番恋しくなるだろうと考えてたけど、最初は雀荘とか、回転寿司とか、トンカツソースとか、そんなどうでもいいやつばっかり考えてた。
今聞かれたら、答えは日本の人。
この日本という国を毎日作ってるみなさん。ずっと一緒に頑張りたい。
ときどき、ふと考えることがあります。もしいつかアルゼンチンに帰ることになったら、日本の何が一番恋しくなるだろう、と。あくまで「もしも」の話ですが、この問いには、自分が日本で何を大事にしているのかがよく表れる気がします。
最初に浮かんだもの
最初に頭に浮かんだのは、正直に言うと、ものばかりでした。
まずは雀荘です。日本には、仕事帰りにふらっと入って、知らない人と同じ卓を囲める場所が街のあちこちにあります。アルゼンチンでネット麻雀から覚えた私にとって、これはほとんど夢のような環境です。
次に回転寿司。お皿が目の前を流れてきて、好きなものを好きなだけ取れます。あのシステムを考えた人は本当に天才だと思います。そしてトンカツソース。揚げ物にかけるだけでごちそうになる、あの甘くて濃い味です。
並べてみると、我ながら食いしん坊な答えです(雀荘が入っているところだけは、麻雀打ちらしい答えですが)。
今の答えは「人」
でも、今同じことを聞かれたら、答えははっきりしています。日本の人です。
よく考えてみると、さっき挙げたものも、全部だれかが毎日作っているものでした。雀荘が楽しいのは、牌や卓があるからではなく、そこで働く店員さんや、同じ卓に座ってくれる常連さんがいるからです。回転寿司のお皿の上のお寿司も、だれかが仕込みをして、一皿ずつ用意してくれています。
雀荘の外でも同じです。電車が毎朝時間どおりに来ること、お店がいつも開いていること、道がきれいなこと。当たり前に見えることの一つ一つの裏に、毎日まじめに働いている人がいます。この国は、そういう人たちが毎日少しずつ作っているのだと、日本で暮らすうちに感じるようになりました。
ものなら、極端な話、どこかで似たものを見つけることもできるかもしれません。でも、人の代わりはありません。
今年の夏、東京への旅行から関西に戻るときも、「マイホーム」と思える大阪が恋しくて、早くみんなに会いたいと思っていました。大阪の街ももちろん大好きですが、あのとき早く会いたかったのは、そこにいるみんなでした。
最初の頃にお世話になった方々
もう一つ、どうしても書いておきたいことがあります。
最初の頃、本当にお世話になった方が二人います。感謝しきれないほど助けてくれて、いろんなことを教えてくれました。もう2年ほど会えていなくて、話もできていませんが、私にとっては父親のような存在で、尊敬する二人として、今もいつも心の中にいます。
実は、話せずにいたのは、まだ何もお返しできていないのが恥ずかしかったからです。この場を借りて、本当にありがとうございますと伝えたいです。
一緒に頑張りたい
麻雀は一人ではできません。4人がそろって同じ卓についてはじめて、対局が始まります。うまく言えませんが、日本での毎日も、それに少し似ている気がします。
だから、恋しくなる日のことを考えるより、今はこの国を毎日作っているみなさんと、ずっと一緒に頑張っていきたいです。私も卓を囲む一人として、少しでもその一部になれたらうれしいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
2018年11月4日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



