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麻雀の考え方

麻雀の「暗黙のルール」を覚えるたびに

麻雀の「暗黙のルール」を覚えるたびに
ニコラスの写真

「暗黙のルール」を覚えれば覚えるほど、過去の自分を思い出して「やっちまったな…」と申し訳なくなる。暗黙のルールブック『日本版』的なもの、どこかにありますか? それとも、そもそも要らないのか。そういうの…めっちゃ気になって仕方ないんで…

今日、こんなことをつぶやきました。そのあとすぐに、自分で「まぁ、ルールブックがあれば、暗黙じゃなくなるんでね(笑)」とツッコミを入れています。

このつぶやきは麻雀に限った話ではありませんでしたが、ここでは私にとっていちばん身近な、麻雀の卓に絞って考えてみます。

ルールブックに載っていないこと

麻雀のルールそのものは、ルールブックに書いてあります。役や点数計算、フリテン、流局の扱いなどは、調べれば答えが出ます。

ところが、卓に座ると、それとは別の「書いていないけれど、みんなが守っていること」がたくさんあります。私は2009年にアルゼンチンでオンラインのリーチ麻雀を始めました。オンライン対局では、ツモの順番も、鳴きの発声も、点数のやりとりも、すべてシステムが代わりにやってくれます。卓上のマナーの多くは、意識する場面がそもそもありません。

そのため、オンラインだけで麻雀を覚えると、リアルの卓に座って初めて知ることがたくさん出てきます。海外で麻雀を覚えた人には、このパターンが多いと思います。

知っておきたい卓上のマナー

日本の雀荘や大会で、広く共有されているものを挙げてみます。

先ヅモをしない

上家が牌を捨てたあと、ほかの人のポンやロンの発声がないことを確認してから山に手を伸ばします。上家の打牌が終わる前にツモってしまうことを「先ヅモ」と言い、嫌われるマナー違反の代表です。お店によっては罰則の対象になります。オンラインでは物理的に起こらないことなので、最初は意識しないとつい手が出てしまいます。

発声をはっきりする

「ポン」「チー」「カン」「ロン」「リーチ」「ツモ」は、ほかの三人に聞こえる声で言います。鳴くときは、発声してから牌を取ります。黙って牌を取ったり、小さな声で済ませたりすると、ほかの人には何が起きたのか分からず、卓が止まってしまいます。

牌を強く打たない

牌を卓に叩きつける「強打」は、音が大きく、まわりの人を威圧してしまいます。気合いが入る場面でも、捨て牌は静かに置くのが基本です。

点棒は丁寧に渡す

点棒は投げずに、相手の手元へ置くか手渡しします。支払いはすぐに、相手が金額を確認しやすいように出すと親切です。

そのほかにも

どれも、役や点数計算と違って、覚える機会がないまま卓に座ってしまうことの多いものです。それでも、守らないと同卓者に嫌な思いをさせてしまいます。

嫌味では何も直らない

つぶやきのあと、こんなことも書きました。

ニコラスの写真

ただ、嫌味だけを投げて『自分で気付け』と嫌な態度を出したりとかは、何も治らないんで…

知らない人は、知らないからやってしまいます。そこで舌打ちをしたり、聞こえるように嫌味を言ったりしても、本人は何がいけなかったのか分からないままです。英語でやりとりした方にも、「ゲームでも社会でも、新しく入ってきた人をそういうふうに扱うのは、コミュニティを傷つけるだけ。誰でも覚えるには時間が必要」と返しました。

伝える側にできるのは、短く、具体的に教えることだと思います。「今のは先ヅモになるので、上家が捨ててから取ってくださいね」と一言あれば、たいていの人は次から気をつけます。麻雀教室や、初心者が多いセットの場では、とくにそうです。

結局いちばん大事なこと

日本版の暗黙のルールブックがあれば便利ですが、お店ごとに細かい決まりも違いますし、全部を一冊にまとめるのは難しそうです。それに、書いてしまったら、もう暗黙ではありません。

結局は、経験と時間で少しずつ覚えていくものなのかもしれません。そのうえで、いちばんの土台になるのは「自分がされたくないことを、相手にもしない」という、とてもシンプルな考え方だと思います。上に挙げたマナーも、ほとんどはそこから説明できます。

麻雀に限らず、過去の自分を思い出すと、今でも申し訳なくなります。そのときの相手に、どんな印象を与えて、どんな気持ちにさせてしまったのか、あとから考えると切なくなります。だからこそ、これから麻雀を覚える人、とくに海外から来た人には、嫌味ではなく、言葉で伝えることが大切だと思っています。


2019年12月12日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)


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