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コラム

フルリモートの仕事とプロ麻雀、音楽の両立

フルリモートの仕事とプロ麻雀、音楽の両立

「趣味に使う時間なんてない」

その気持ち、よく分かります。私は海外のIT企業で、大阪からフルリモートで働いています。在宅勤務になってからは、ZoomやMeetのオンライン会議が一日に何回もあります。(そのせいで、YouTubeを見ているときまで画面に向かって「うん、うん」と頷くようになってしまいました。)

仕事以外では、日本プロ麻雀協会のプロとして大会やイベントに出ています。リーガロイヤルホテル大阪で開かれている土田浩翔先生の麻雀教室では、毎月第二金曜日にアシスタント講師をさせていただいて、もう5年以上になります。そして去年からは、ピアノと歌のレッスンも始めました。

とはいえ、私の一日が人より長いわけではありません。手放したのは「全部を毎週ちゃんとやる」という考え方の方です。ここからは、それを実際にどう回しているのかを書いていきます。

決まった予定から先に入れる

趣味の中には、日程を自分以外の誰かが決めるものがあります。大会の日、教室の日、レッスンの日。こうした予定は日程が分かった時点でカレンダーに入れて、仕事の打ち合わせと同じように扱います。空いたところに入れようとすると、だいたい仕事に先に埋められてしまうからです。

リモートワークでは、通勤がなくなると同時に「オフィスを出る」という区切りもなくなります。一日の終わりを教えてくれるものがないので、何か別のもので区切るしかありません。

その区切りになってくれるのが、動かせない予定です。こちらの準備ができていてもいなくても始まる予定は、自分で決めた終業時間よりずっと確実です。仕事のあとに何か決まった予定を入れておくと、それが一日の終わりの合図になります。

疲れ方の種類で分けて考える

同じ1時間でも、対局の1時間とピアノの1時間では、消耗の仕方がまったく違います。私の分け方は、だいたいこんな感じです。

疲れ方当てはまるもの
頭を使う仕事、大会の対局
人と接する教室のアシスタント、オンライン会議
むしろ回復するピアノと歌(たいていの日は)

そこで、頭を使う予定は2つ続けて入れない、というのを自分のルールにしています。例外は、どちらかが動かせないときです。そのときは、動かせる方の予定を軽くします。

リーチ麻雀を始めた2009年に、自分の麻雀ブログにスペイン語で「打つときは、しっかり目が覚めていて落ち着いていることが大切」と書いたことがあります。これは今でもそのとおりだと思っています。疲れていると、押すか引くかの一打を「まあいいか」で決めてしまいがちです。そうなったら、もう集中が切れているサインです。

どの趣味にも「最小版」を用意する

仕事に全部持っていかれる週もあります。そういう週は必ず来ますし、来ないふりをしていると、趣味はいつの間にか消えていきます。

そこで役に立つのが、忙しい週でもできるくらい小さな「最小版」を決めておくことです。

ゼロから再開するのは、細く続けるよりずっと大変です。ピアノを2週間休んでも何ともありませんが、2か月空くと、ピアノの前に座るたびに自分と交渉することになりそうです。

ピアノと歌には順位がいらない

ピアノと歌のレッスンは、気分転換も兼ねて始めたものです。アニメやゲームの音楽、J-ROCKやヴィジュアル系が好きで、気がついたら楽譜の本も少しずつ増えてきました。(置く場所がないのが悩みです。)

私がやっていることには、たいてい点数が付いて回ります。麻雀には大会の順位も天鳳の段位もありますし、仕事にも目標や締め切りがあります。ピアノと歌にはそれがなく、付けるつもりもありません。

そのぶん、いちばん後回しにされやすくもあります。レッスンの日はともかく、ふだんの練習は誰かが待っているわけではないので、カレンダーが埋まると真っ先に押し出されてしまいます。対策は地味で、ほかの予定と同じように固定の枠を作り、「誰とも会わない約束」として扱うことです。

仕事と重なるところ

「麻雀は実はビジネスの勉強になる」という話にはしたくありません。基本的には、好きだからやっています。とはいえ、本当に重なっている部分もいくつかあります。

麻雀では、手牌も場況も一局ごとに変わります。最初に決めた方針にこだわりすぎず、情報が増えたら組み立て直す。仕事でも、予定が変わったり、思わぬ問題が出たりするたびに、同じことをしています。

音楽の方は、構造とパターンの勉強になっています。コード進行にはある程度の型があり、その型を知っていると、新しい曲でも全体の形が見えやすくなります。プログラムを書くときも、決まった形で整理しておくと、あとから読む人(たいていは未来の自分)が助かります。

それから、麻雀は毎回点数という形で結果が出て、言い訳の余地がありません。対局で負けた日は、仕事の大変な会議も小さなことに思えます。もっとも、勝った日も小さく思えるので、単に気の持ちようかもしれません。

おわりに

来週のカレンダーを開いてみてください。あなたの趣味のうち、ちゃんと枠があるのはどれで、空き時間ができるのを待ったままなのはどれでしょうか。


この記事は、nikorasu.devに掲載した記事を、このブログ向けに書き直したものです。(元の記事)


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