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麻雀の考え方

「1段目は大体通るっしょ」の結末

「1段目は大体通るっしょ」の結末
ニコラスの写真

3人打ちの仲良しセット。1段目に立直を受けた友達のAさん。

Aさん「え?安牌ない」

僕「まぁ、1段目は大体通るっしょ」

Dさん「せやな、分からないし、多分通るんじゃね?」

Aさん「じゃ……6」

Dさんと僕「ロン」「ロン」

まさかの、「大体通る」からのダブロン(笑)。人間として、どうなんやろこれ(笑)。

何が起きたのか

友達同士の三人麻雀でのできごとです。Aさんが1段目の立直を受けて、手の中に安牌がありませんでした。私もDさんも「1段目なら大体通る」と気楽に答えて、Aさんが6を切ったところ、私とDさんの二人から同時にロンの声がかかりました。

三人しかいない卓なので、Aさん以外の二人というのは、私とDさんのことです。安牌がなくて困っている人に「大体通る」と言った二人が、そろってその6で待っていたわけです。自分で書いていても、人間としてどうなのかと思います(笑)。

ただ、笑い話で終わらせるのはもったいないので、「1段目は大体通る」という言葉がなぜ当てにならないのかを、少しまじめに考えてみます。

早い立直の捨て牌は情報が少ない

立直に対して安全な牌を探すとき、手がかりになるのは立直者の捨て牌です。

1段目の立直というのは、この手がかりが一番少ない状態です。捨て牌が数枚しかないので、現物もスジもほとんどありません。

待ちの候補がまだたくさん残っているので、適当に1枚切ってもたいていは通る、という感覚も分からなくはありません。ただ、どの牌が危ないのかを見分ける材料がないので、切る牌を選ぶ根拠もありません。通るかどうかは運任せで、当たれば立直の手に放銃することになります。

また、早い立直だからといって、待ちが悪いとか打点が低いとは限りません。配牌とツモがよければ、良形で高い手が数巡でできあがることは普通にあります。

6は危険な部類の牌

今回切られた6は、数牌のなかでも危ない部類です。6が当たる形には、次のようなものがあります。

両面待ちだけでも二通りあります。仮に捨て牌に3があっても、69待ちの両面は残ります。情報がない状態で真ん中寄りの数牌を切るのは、それなりの勝負です。

安牌がないときの考え方

では、Aさんの立場ならどうすればよかったのか。完全な安牌がないときは、少しでも当たりにくい牌を探します。

どれも完全ではありませんが、何の根拠もなく真ん中の牌を切るよりはずっとましです。また、自分の手が十分に高くて形もよければ、無理に降りずに押すという判断もあります。大事なのは「大体通る」という雰囲気で決めずに、根拠を一つでも持って牌を選ぶことです。

三人麻雀ならではの注意

三人麻雀は牌の種類が少ないぶん手が早くまとまりやすく、1段目の立直も珍しくありません。

また、一般的な三人麻雀では萬子の2〜8を抜いて打つので、萬子は1と9しかありません。順子も両面待ちも、筒子か索子でしかできないということです。そのぶん、筒子や索子の真ん中の牌に待ちが集まりやすくなります。

それから、三人麻雀では自分以外の二人がどちらもテンパイしている、ということも起こります。今回は、まさにロンの声が二つ重なりました。

なお、同じ牌で二人から同時にロンの声がかかったときに、両方の和了を認める(ダブロン)か、放銃者の下家から順に見て最初の一人だけを認める(頭ハネ)かは、ルールによって違います。セットで打つときは、最初に確認しておくといいと思います。

おわりに

「1段目は大体通る」は、根拠のない安心の典型でした。安牌がなくて困っている人にかける言葉としては優しいのですが、言っている本人たちがテンパイしていると、さすがに説得力がありません(笑)。


2019年4月4日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)


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