アルゼンチン麻雀リーグは、各ゲームの終わりの際に、こちらのシートにスコアを入力して担当者に届けます。1年のスコアで競いますが、参加のプレーヤーは1年で50半荘から、100半荘ぐらいまでやります。今年の決勝卓は、ネットで配信する予定です。お楽しみです。
アルゼンチンで、リーチ麻雀のリーグ戦が開催されています。アルゼンチンなので、もちろん手積みです。元の投稿では、実際に記入されたスコアシートの写真を4枚紹介しました。
海外のリーグ戦がどうやって運営されているのかは、日本ではあまり知られていないと思います。アルゼンチンのリーグの仕組みと、日本のリーグ戦と比べて私が感じていることを書いてみます。
手積みで打つリーグ
日本では、雀荘でもプロのリーグ戦でも自動卓が当たり前になり、手積みで打つ機会はかなり少なくなりました。海外では、自動卓はまだ珍しいものです。アルゼンチンのリーグも手積みで打っています。
私も日本に来る前は、アルゼンチンの仲間と毎週末14時間、手積みで打っていました。手積みは、洗牌から山を積むまでに時間がかかります。そのぶん一日に打てる半荘の数は少なくなりますが、牌をかき混ぜながら卓を囲む時間には、手積みならではの楽しさがあると私は思っています。
対局ごとにスコアシートを提出する
アルゼンチンのリーグでは、半荘が終わるたびに、決められたスコアシートに結果を書き込み、担当者に届けます。シートには、主に次のような欄があります。
- 日付と会場
- 半荘戦か東風戦か、追加ルールの有無
- 4人の名前と、オーラスに入った時点の点数
- 終局時の持ち点と、そこから計算した素点
- ウマ、チョンボ、最終スコア、順位
- 終局時に供託として残ったリーチ棒の欄
- 4人全員の署名
素点は、終局時の持ち点から開始点を引いて、1000で割った数です。記入済みのシートを見ると、25000点持ちの25000点返しで、ウマは1位から順に+30、+10、△10、△30、チョンボは1回につき△30です。日本の言い方でいえば、オカなしのウマ10-30です。
たとえば、終局時に55900点のトップなら、素点は+30.9で、ウマの+30を足して最終スコアは+60.9になります。
シートの下には、「シートを写真に撮って公式の連絡手段にアップしないと、その対局は有効にならない」という注意書きがあります。最終スコアを電卓で確かめることも勧めていて、マイナスの数字にはマイナス記号の代わりに「△」を使うように書かれています。日本でもマイナスを▲や△で書くことはよくあるので、アルゼンチンのリーグで同じ書き方をしているのはおもしろいところです。
日本のプロのリーグ戦では、記録は運営側がきちんと管理しています。アルゼンチンのリーグは、プレーヤーが自分たちで記録して、4人の署名で確認し合う形です。プレーヤー同士でリーグを回していくには、とても現実的なやり方だと思います。
1年間のスコアで競う
リーグは、1年間のスコアで競います。参加しているプレーヤーは、1年で50半荘から100半荘ぐらい打ちます。
麻雀は短期的には運の要素がとても大きいゲームです。10半荘や20半荘では、強い人が負け越すことも普通にあります。1年かけて50半荘、100半荘と打っていくと、少しずつ実力が結果に表れてきます。打つ数が多いぶん、一回の大きなラスを引きずらずに、長い目で自分の麻雀を見直していけるのも、この形式の良いところだと思います。
日本のリーグ戦との違い
私自身、去年の秋から日本プロ麻雀協会のリーグ戦に参加していて、先月、初めての昇級を決めることができました。日本のプロのリーグ戦は、毎月決められた日に、運営が組んだ相手と、決められた数の半荘を打つ形が基本です。そして、成績によって昇級や降級があります。
こうして比べると、アルゼンチンのリーグは、仕事や生活の合間に、打てるときに打って一年を通して積み上げていく、アマチュアのコミュニティらしい形だと感じます。一方で日本のリーグ戦は、一節ごとの重みが大きく、限られた半荘の中で結果を出さなければいけません。
どちらが良い悪いという話ではなく、それぞれの環境に合った形なのだと思います。そのうえで、日本の麻雀ファンやプロの方にも、海外の仲間たちが手積みでコツコツと半荘を重ね、自分たちでシートを書いてリーグを運営している姿を知ってもらえたら嬉しいです。
決勝卓はネットで配信予定
今年の決勝卓は、ネットで配信する予定です。
配信があると、アルゼンチン国内の雀士はもちろん、日本を含めた海外の人たちも決勝の様子を見ることができます。上手な人の打ち方を見て学べますし、麻雀に興味を持ってくれる人が増えるきっかけにもなると思います。
おわりに
アルゼンチンの麻雀コミュニティは日本と比べるとまだ小さいですが、自分たちでルールを決めて記録を残しながら、一年を通してリーグを回しています。決勝卓の配信が今から楽しみです。
2018年2月9日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



