南米オープンのために、こんな綺麗な雀卓を作っていただきました。アルゼンチンの大工さんですが、「生きがい大工」って言います。そう、日本語で!素晴らしいですね!大会はアルゼンチンで行われて、もちろん全卓手積みです。これは、アルゼンチン麻雀部の麻雀への愛でできた卓と、南米の情熱でできた大会!
南米オープン(第2回南米リーチ麻雀チャンピオンシップ)のために、アルゼンチンの大工さんが雀卓を作ってくれました。大会の会場もアルゼンチンです。今回はその卓と、南米の麻雀の話です。
「生きがい大工」という名前
まず驚いたのは、その大工さんの名前です。「生きがい大工」。スペイン語の名前ではなく、日本語の「生きがい」です。
「生きがい」はほかの言語にぴったり訳すのが難しい言葉で、海外ではそのまま「ikigai」として紹介されることがあります。
リーチ麻雀は、日本で育った遊びです。日本語の名前を持つ大工さんが、日本のリーチ麻雀のための卓を作ってくれる。地球の反対側でそんなつながりが生まれているのは、本当にうれしいことです。
木の枠と布張りの卓

卓は彫りの入った木の枠に、布を張った作りです。色は赤、緑、青、紫などがあって、並べるとそれだけで絵になります。天板には東南西北の文字と白い線が入っています。
写真をよく見ると、枠の縁にくぼみがいくつもあって、そこに点棒やサイコロを置けるようになっています。それぞれの席の手元に点棒入れがあるので、点数のやりとりもしやすそうです。
布張りの天板は、手積みにはとても大事です。牌がなめらかに滑るので混ぜやすく、音も静かです。枠があるおかげで、勢いよく混ぜても牌が卓から落ちにくくなります。見た目がきれいなうえに、実際に打つ人のことを考えた卓だと思います。
全卓手積みの大会
日本では、雀荘でもプロのリーグ戦でも、自動卓で打つのが当たり前になっています。一方、アルゼンチンでは手積みで打つのが普通です。今回の南米オープンも、もちろん全卓手積みです。この布張りの卓なら、全員で牌を混ぜて山を積む手積みの作業も、ずっと気持ちよくできるはずです。
去年の第1回は会場が閉店して決勝卓をバーガーキングで打ったくらいなので、大会のために作られた専用の卓で打てる今年は、大きな前進です。
麻雀への愛でできた卓
南米には、日本のように雀荘がたくさんあるわけではありません。自動卓も簡単には手に入りません。それでも場所を用意して、卓まで大工さんに作ってもらう。アルゼンチン麻雀部のみんなの麻雀への愛でできた卓と、南米の情熱でできた大会です。

大会の写真には、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルの国旗を持ったプレイヤーたちが写っています。国旗を並べて写っている姿を見ると、リーチ麻雀が南米の国どうしをつないでいるように感じます。
日本にいると、自動卓で打てることが当たり前になってしまいがちです。こうして一から麻雀の場を作っている仲間たちを見ると、麻雀を打てる環境があること自体がありがたいことだと思います。
生きがい大工さん、そしてアルゼンチン麻雀部のみんな、素敵な卓と大会をありがとうございます。
2018年6月3日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



