「麻雀ポッドキャスト」の第12回に、ゲストとして呼んでいただきました。話が長くなったため、インタビューは全3回に分けて配信されています。
- アルゼンチン出身プロが、大阪で活動する理由【ニコラスさん①】(7月6日配信)
- 大好きな日本の麻雀とエンジニアリング【ニコラスさん②】(7月8日配信)
- 誰もがプロとして輝けるように【ニコラスさん③】(7月21日配信)
LISTENでは文字起こしつきで聴けます。
初回は緊張しましたが、最終回でやっと緊張が解けて、いい話ができたと思います。
100万点から始まる麻雀
第2回の後半は、麻雀との出会いについてです。2009年ごろ、アルゼンチンで中国人の友達が「最近お母さんと麻雀をしている」と言っていました。私は麻雀を、同じ牌を2枚ずつ消していくソリティアのようなゲームだと思っていたのですが、「それは麻雀じゃない」と言われて調べたのが始まりです。
その後、アニメ系の掲示板で麻雀を教えているグループを見つけ、そのキャプテンの家に毎週末4、5人のアルゼンチン人が集まって打つようになりました。ルールはネットの説明とアニメを見て自分たちで解釈していたので、ドラのめくり方や山から取る向きが違ったり、鳴いた九蓮宝燈がアリだったりと、独特のルールになっていました(鳴き九蓮は数年で2回ほど出ました)。全員100万点持ちで、半荘を何回も、12時間かけて打っていました。点棒は、アイスの木の棒に印を書いた手作りのものでした。
そこからはどうしてもやめられず、もっと強くなりたいと思うようになりました。日本のゲームや音楽、そして日本の麻雀が好きで、いつか日本に住めたらと思っていたのが、日本に来たきっかけです。昔YouTubeやニコニコ動画で見ていたプロの方に実際にお会いすると、本当に日本に来てプロになれたんだと実感します。
土田先生に言われたこと
第3回では、土田浩翔先生との出会いにも触れました。プロになったばかりのころ、ずっとファンだった土田先生を知り合いに紹介していただきました。大阪で麻雀教室を開くので講師を探していると聞き、「ニコラスどう?」とその場で誘っていただいたのが始まりです。それから毎月第2金曜日、リーガロイヤルホテルの教室でアシスタントをしています。

先生が教えているのは、戦術というより、マナーも含めた麻雀に向き合う姿勢です。以前の私は、自分がトップを取って一番上まで行くことばかり考えていました。ある日の教室で、先生から「ニコラスには、勝つことよりもっと大事な役目がある。自分にしかできないことを考えなさい」という趣旨のことを言われ、確かにそうだと思いました。勝たなくても、私にできることはほかにもたくさんあります。将棋や囲碁の世界でも、九段まで行かなくても活躍しているプロはたくさんいます。
業界のためにできること
同じ回では、これからやりたいことも話しました。まずは、プロが麻雀だけで食べていける業界にすること。そのために自分の時間や技術を提供して、イベントや企画を手伝いたいと思っています。
外国出身のプロについては、選手どうしで「自分が初めて」を争うより、みんなで麻雀界を盛り上げていくほうがいいのではと、最近は考えています。外国出身のプロが8人以上そろったら、最強戦に外国出身選手の枠を作ってもらうのがちょっとした夢です。
声をかけてくださった麻雀ポッドキャストさん、聴いてくださった方、ありがとうございました。



