麻雀が教えてくれた大切なこと。
他家(たにん)が何をしようと、関係ない。
自分の打牌(こうどう)に集中しろ。自分の結果の責任を、外に置くな。
人の行動は変えられない。でも、自分は変えられる。だから、自分に問い続ける。
「今回は何ができた?」「次はどう備える?」
すべてをコントロールする必要はない。自分の手の内(かのうせい)を、最大限に活かせばいい。
それだけで、無力感は薄れていく。他人に苛立たずに済む。
そして、自分の麻雀(じんせい)は、確実に咲いて行く。
卓の上で自分が決められること
麻雀は4人でやるゲームです。自分以外の3人は、それぞれ自分の都合で動きます。
たとえば、東1局の親で好配牌をもらったとします。ところが6巡目に下家から先制リーチが入り、対面はポンを2回して明らかにテンパイ気配。せっかくの手が、あっという間に苦しくなります。
こういうとき、つい「なんでこんなに早いんだ」と思ってしまいます。でも、他家のリーチの速さや仕掛けは、こちらからはどうすることもできません。
自分が決められるのは、次に何を切るかです。押すのか、回すのか、降りるのか。手牌と場況と点数状況を見て、その1枚を選ぶ。鳴くかどうか、リーチをかけるかどうかも含めて、麻雀で自分がコントロールできるのは、結局のところ毎巡のこうした選択だけです。
逆に言えば、この1枚は完全に自分のものです。誰にも邪魔されません。そこに意識を集めることが、私の言う「自分の打牌に集中する」ということです。
結果の責任を外に置かない
麻雀には運の要素が大きくあります。正しく打っても放銃することはありますし、雑に打っても和了れることがあります。だから、結果をすべて自分の実力のせいにする必要はありません。
ただ、負けた理由を毎回「ツイてなかった」「あの人の仕掛けがひどかった」で片づけてしまうと、そこから先に何も残りません。外に原因を置いた瞬間、自分にできることがなくなってしまうからです。
ここで言う「責任」は、自分を責めることではありません。結果のうち、自分の選択が関わった部分を、自分で引き受けるという意味です。
たとえば、終盤に危険牌を押して放銃したとします。振り返ってみると、その牌を押すだけの打点も形もなかった。それなら原因は運よりも、押し引きの判断のほうにあります。次に直せるのは、この部分です。
反対に、十分な形と打点があって押した結果の放銃なら、それは仕方のないことです。判断が正しかったなら、同じ場面が来たらまた押せばいい。結果と判断を分けて考えることで、運に振り回されずに済みます。
二つの問いを持ち帰る
私が投稿に書いた二つの問いは、どちらも自分に向けたものです。
- 今回は何ができた?
- 次はどう備える?
一つ目は、終わった局を振り返って、その状況で自分に取れた選択肢は何だったのかを確かめる問いです。
二つ目は、次の対局に向けた準備の問いです。同じような場面がまた来たとき、どう打つのかを先に決めておく。押し引きの基準や、仕掛けの判断などです。
たとえば、半荘が終わったあとに、一番印象に残っている局を一つだけ思い出してみてください。全部を振り返ろうとすると疲れてしまうので、一つで十分です。その局で自分にできたことと、次に変えたいことを一行ずつ書いておく。これを続けるだけでも、打牌はかなり変わってくると思います。
手の内を最大限に活かす
配牌もツモも、自分では選べません。どれだけ実力があっても、配牌が悪い半荘はあります。
それでも、手の内にある14枚から何を残し、何を切るかは自分で決められます。悪い配牌なら、和了を目指しつつ守備に回る準備をしておく。良い配牌なら、それを最大限の打点と速さにつなげる。すべてをコントロールしようとしなくても、与えられた手牌の可能性をできるだけ活かせば十分です。
この考え方に慣れてくると、不思議と気持ちが楽になります。他家の動きにいちいち腹を立てなくなりますし、どうにもならない局で無力感に押しつぶされることも減ります。自分にできることがはっきりしていれば、あとはそれをやるだけだからです。
卓の外でも同じこと
投稿では、「打牌」に「こうどう」、「麻雀」に「じんせい」と、ふりがなのように別の言葉を添えました。卓の上で学んだことは、そのまま日常にも当てはまると思っているからです。
仕事でも人間関係でも、他人の行動は変えられません。相手の言い方や判断に苛立つことは誰にでもあります。でも、そこで相手を変えようとすると、たいていは自分が疲れるだけです。
変えられるのは、自分がどう受け止めて、次にどう動くかです。これは麻雀で、他家のリーチに対して自分の1枚を選ぶのとよく似ています。
おわりに
麻雀を長く続けていると、思いどおりにならない局のほうがずっと多いことに気づきます。だからこそ、自分の打牌に集中することが大切なのだと思います。
他家が何をしようと、自分の1枚を選ぶのは自分です。その1枚を丁寧に積み重ねていけば、麻雀も人生も、少しずつ花開いていくはずです。
2025年6月18日の投稿をもとに、加筆してまとめました。(元の投稿)



